終わりと始まりの曲

結婚式の最後の退場の時にDAISHI DANCEの”LOVE, TRUST, BELIEVE ”を使った。この曲を聴くと、何か幕を閉じるとともに、また新しい世界へつながっていくイメージが浮かんでくる。歌詞がそのものを示しているという訳でもなく、音の感じやその曲を聞いた時の自分の状況が想起されて、そういうイメージにつながっている。


だから、ちょっと変な話だけど、自分のお葬式の最後の退場(日本語が変?出棺の時?)にも、この曲を使ってもらいたいな、と、思っている。もっと歳を重ねていったら、考えも変わるのだろうと思うけれど、今は、そう思う。もちろん、お葬式に似つかわしくないだろうし、常識から外れているんだろうけれど、自分の幕が閉じられ、また、次の新しい世界(スピリチュアルな世界への造詣は深くないが…)へ向かっていけるんだとしたら、そのイメージにやっぱりあっている。


日常的に死を意識することや考えることは、実際、あまりない。研究で終末期の国際比較なんてものや、認知症の人の終末期ケアのガイドブックなんてものを扱っていても、自分のこととしてそのこととの距離や意味をはかることはほとんどできてない。でも、死は必ずやってくる。いろんな意見があると思うけれど、死に方も死ぬ時期も今の私の感覚では選べない。それでも、やっぱり、必ずやってくる死を忌み嫌うのではなく、どういう形で死を迎えられたらいいだろう、と考えることも必要なことだと思う。だって、それは、死は生きるということと背中あわせでつながっていると思うから。そして、それは、一人の問題、個人の問題ではない、とも漠然と思っている。一緒に考えたり、共有したり。人は一人では生きられないし、一人では死なないとやっぱり思うからかもしれない。